本来、個人事業主の人は会社勤めをしているわけではないので、仕事をやめても退職金をもらえないですよね。
でも、自分で退職金を積み立てて、将来もらえるという制度があることを、ご存知でしょうか。
この制度は、単に退職金がもらえるというだけでなくて、節税効果も大きいので、紹介しておきます。
これは「小規模企業共済」というものです。運営しているのは、独立行政法人”中小企業基盤整備機構”という国の外郭団体なので安心です。
簡単に制度を説明しますと、個人事業主が廃業するときや小規模な企業の役員が退職するときに、それまで積み立ててきた掛け金に応じた共済金をもらえる制度です。
掛け金は、1,000円から7万円の範囲内の500円単位で、自分で自由に金額を決めることができます。
そして、この掛け金は、「小規模企業共済等掛金控除」として、確定申告時に課税所得から控除できるので、節税効果があります。
受け取り方も一括と分割、併用の中から選択できます。
一括で退職金として受け取るときは、「退職所得控除」が適用され、分割して年金として受け取るときは、「公的年金控除」が適用されますので、ここでもまた節税効果があるということになります。
なかなか優れた制度ですよね!
また、事業資金が必要になったときには、保証人不要で貸付けもしてもらえます。さらに、個人事業主が亡くなったときは、遺族の人に共済金が支払われます。
独立行政法人中小企業基盤整備機構のHPにて、受け取り金額のシュミレーションもできますので、興味を持たれた人はチェックしてみてくださいね。
中小機構の小規模企業共済のページ:http://www.smrj.go.jp/skyosai/index.html
個人事業主の人で、この制度をご存知なかった場合には、検討されることをお勧めします。